プラスチックリサイクル業界において、安定した生産量と高品質なPETボトルフレーク、PE/PP硬質プラスチック再生材を得るためには、洗浄ラインの構成が適切であるかが極めて重要です。GREENMAXは最近、日本のお客様向けに傾斜式摩擦洗浄機のカスタム部品を製作し、現場レイアウトと原料特性に合わせた最適化を行いました。これにより、当社の「運転を中心とした」洗浄ラインのサポート能力が改めて実証されました。
国や工場によって原料の組成、水質条件、工場スペースは大きく異なります。そのため、洗浄ラインを1つの標準仕様で完全に対応させることは困難です。
GREENMAXは、お客様の既存設備と現場条件に合わせて、以下のような洗浄ライン用部品の個別カスタマイズに対応しています：
傾斜式摩擦洗浄機／摩擦洗浄関連部品
浮選槽、熱洗工程などの洗浄ユニット
予備洗浄機、ラベル分離装置
スクリューコンベア、脱水機などの搬送・水分調整設備
今回の日本案件では、PET洗浄ラインおよびPE/PP硬質プラスチック洗浄ラインに合わせ、傾斜角度、滞留時間、排出高さなどを再設計しました。洗浄効果を向上させつつ、既存ラインに無理なく組み込めるよう配慮し、余計な改造コストを抑えています。
多くのメーカーが装置製造のみ行うのに対し、GREENMAXは設備の製造だけでなく、自社でPETおよびPE/PP硬質プラスチックの洗浄ラインを長期運営しています。10年以上の実運転経験により、洗浄ラインで実際に発生する課題を深く理解しています：
PETフレークに残るラベル、接着剤、泥分、有機残渣
PE/PP硬質フィルム・硬質プラスチック表面の油汚れ、印刷インキ、粉塵
洗浄後の水分変動による押出・ペレタイズ工程の不安定化
摩擦洗浄部のスクリーン詰まりやベアリング摩耗などのメンテナンス問題
私たちは日々“自分たちで使っている”からこそ、傾斜式摩擦洗浄機などを設計する際に、単なるカタログ上の数値ではなく、
実生産量・エネルギー消費・用水量・人件費・メンテナンス性・最終品位
を総合的に考慮できます。
多くのサプライヤーは「大きい装置」「複雑な装置」を提案しがちです。しかしGREENMAXが重視するのは、
“長期運転において本当に使いやすいか”という視点です。そのため、カスタム部品を提案する際には次の点を重視しています：
前後工程との処理量バランスの最適化（ボトルネックの解消）
必要な洗浄強度を満たしつつ、過剰なエネルギー・薬剤消費を避ける
洗浄機構が清掃・点検しやすいか
現地の人件費、オートメーションレベル、工場スペースを総合評価
今回の日本案件では、既存PET洗浄ラインとPE/PP硬質フィルムラインを詳細に分析し、原料の汚れ具合も考慮したうえで、運転コストを抑えながら洗浄効率・安定性を向上させる傾斜式摩擦洗浄機の仕様を提案しました。
PETボトルフレーク洗浄ライン、PE/PP硬質プラスチック／硬質フィルム洗浄ラインの新設・増設をご検討中で、傾斜式摩擦洗浄機などで洗浄性能を強化したい場合は、ぜひGREENMAXにご相談ください。
自社ラインを運転する視点でお客様のプロジェクトを評価し、運転実態に即したカスタム部品ソリューションをご提案します。安定品質の確保と、よりコントロールしやすい運転コストの実現をサポートいたします。
