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新年あけましておめでとうございます。フィルム廃材は「低温造粒」で扱いやすくなる
2025-12-23

ストレッチフィルム、シュリンク包装、買い物袋、農業用フィルム——
LDPE
を中心とした膜材は軽くてかさばり、しかも絡みやすい。回収しても、次の工程で詰まりやすかったり、品質がぶれたりして、思ったほど回らないことがあります。

2026年の始まりに、現場のフィルムリサイクルをもう一段、安定運用へ。
その選択肢として注目されているのが GREENMAXの低温造粒機(フィルム造粒) です。

greenmax-merry-christmas-2025

フィルムが難しい理由は「熱」と「粘り」

膜材は薄い分、熱の影響を受けやすく、温度が上がりすぎると臭い黄変粘度変化などのトラブルにつながりがちです。さらに、印刷やラベル、微細な異物が混ざると、仕上がりの見た目や歩留まりにも響きます。

だからこそ、造粒工程では「必要以上に熱をかけない」「溶融を暴れさせない」ことが大切になります。

低温造粒機のメリット:熱劣化を抑えて安定を取りにいく

GREENMAXの低温造粒機は、温度とせん断(混練)のバランスを丁寧にコントロールし、膜材の造粒で起きやすい不安定さを抑える考え方で設計されています。

期待できるポイントは、主に次の3つです。

  • 熱ダメージの低減:過加熱による品質低下を抑えやすい
  • ペレット品質の均一化:製品ムラを減らし、次工程で使いやすく
  • ラインの詰まり対策:絡みやすい素材でも運用しやすい方向へ

原料状態(汚れ含水混入物)や前処理で結果は変わりますが、造粒での事故を減らす狙いを立てやすいのが低温運用の強みです。

対応しやすい膜材例:LDPEだけじゃない

現場でよく相談が多いのはLDPEですが、膜材は混在しがちです。たとえば:

  • LDPE:ストレッチフィルム、内袋、包装フィルム
  • HDPE/LLDPE系:レジ袋、薄手袋、産業用ライナー
  • 複合印刷フィルム:一部は分別前処理次第で検討可能

素材が混ざっている場合は、最初から「どこまで分別するか」を決めたほうが、あとが楽になります。

低温造粒机

造粒までの基本フロー:前処理が8

低温造粒を活かすには、前段の整え方が重要です。

  1. 分別(素材印刷の有無をざっくりでも)
  2. 破砕/カッティング(投入しやすいサイズへ)
  3. 洗浄(砂テープ油分を可能な範囲で)
  4. 脱水乾燥(含水を下げて品質ブレを減らす)
  5. 低温造粒(温度を上げすぎず、安定してペレット化)

「造粒機を入れたのに品質が出ない」の多くは、含水や汚れ、混在ルールの曖昧さが原因になりやすいです。ここを先に固めるのが近道です。

導入前に確認したいチェックリスト

  • 1日の膜材発生量(kg/日、ピーク時の変動)
  • 汚れの種類(砂食品残渣粘着テープ紙など)
  • 混在状況(LDPE単一か、複数PEか、印刷ありか)
  • 目標品質(自社内循環か、販売用ペレットか)
  • 設置条件(電源スペース換気作業導線)

この5点が整理できると、必要な前処理と造粒条件の方向性が見えます。

低温造粒机-2

まとめ:新年は「回るリサイクル」へ一歩進める

膜材リサイクルは、気合いだけでは回りません。
温度管理前処理運用ルール——地味な積み上げが、コストと品質をきちんと変えていきます。GREENMAXの低温造粒機は、その安定運用を狙うための現実的な選択肢です。

新年あけましておめでとうございます。

年が、皆さまの現場にとって安全で、ムダが減り、成果が見えやすい一年になりますように。フィルム(LDPE等)の造粒で「詰まる」「臭う」「品質がぶれる」といった悩みがあれば、現状の原料と運用を前提に、無理のない改善案から一緒に組み立てます。