ブログ > ペットボトルベールの品質はどう確認する?ラベル・キャップ・異物に合わせた前処理
ペットボトルベールの品質はどう確認する?ラベル・キャップ・異物に合わせた前処理
2026-09-28

回収したペットボトルのベールは、同じ大きさに圧縮されていても、中に含まれるラベルやキャップ、異物の量は一定ではありません。前処理を検討する際は、ベールの重量だけでなく、解包後の原料がどのような状態にあるかを確認する必要があります。

日本容器包装リサイクル協会の2026年度のベール品質調査では、ラベル付きボトルやキャップ付きボトル、残液、異物などが確認項目に含まれています。これは協会の対象となるベールを評価するための基準であり、すべての再生工場に一律に適用される設備基準ではありません。ただし、受け入れる原料の状態を把握するうえでは参考になります。

ベールの外観だけで原料の品質は分かるか

圧縮されたベールの外側がきれいに見えても、内部にラベル付きのボトルや異なる材質の容器が混ざっている場合があります。ベールを解いた後、複数の場所から原料を確認し、混入物の種類と量を把握することが大切です。

確認したいのは、ラベルやキャップが残る割合だけではありません。飲み残しのあるボトル、泥や砂が付いたボトル、PET以外の容器なども、後工程の負担や再生原料の品質に影響します。

ラベルやキャップが残る回収ペットボト

混入物はどの工程で取り除くか

ラベル、キャップ、残液、異物は性質が異なるため、一つの工程ですべてを取り除くことはできません。

ラベルが多く残る原料では、粉砕前のラベル除去を検討します。一方、PET以外の容器が混ざっている場合は、ラベルを剥がすだけでは材質の混在を解消できません。原料の状態に合わせて、選別や洗浄などの工程を組み合わせる必要があります。

また、キャップやラベルを取り除く目的は、ボトルの見た目を整えることだけではありません。最終的にフレークを製造する場合は、粉砕・洗浄後の原料に何が残るかまで確認します。

受入時の確認を粉砕・洗浄につなげるには

受入時に混入物を確認しておくと、後工程で起こる問題の原因を追いやすくなります。例えば、ラベルが十分に剥がれていない状態でボトルを粉砕すると、ラベルも細かな片になり、後からの分離が難しくなる場合があります。

ペットボトル粉砕機を含む設備構成を考える際も、粉砕前の原料状態と、粉砕後に求めるフレーク品質を合わせて確認することが重要です。粉砕はボトルを次の工程に適した大きさにするための処理であり、ラベル除去や材質選別の代わりにはなりません。

ボトルに残るラベルだけでなく、剥がれたラベルが適切に回収されているか、洗浄後のフレークにラベル片や異物が残っていないかも確認します。

洗浄後の透明な再生PETフレーク

出荷する原料によって前処理はどう変わるか

必要な前処理は、処理後の原料をどの状態で出荷するかによって変わります。

脱ラベル後のボトルを再びベールにして下流の事業者へ渡す場合は、相手先が受け入れるボトルの状態を確認します。脱ラベルとベール化を組み合わせる工程については、既存のペットボトル自動ラベル除去・ベール化システムの紹介も参考になります。

工場内で再生フレークまで製造する場合は、脱ラベル後のボトルだけで判断せず、粉砕・洗浄・選別を経たフレークの状態まで確認する必要があります。ラベル片や異物が残るなら、どの段階で取り除くべきかを原料に合わせて見直します。

設備の仕様値だけで前処理の適否を決めることはできません。日常的に受け入れるベールを使って処理後の状態を確かめ、次の工程や出荷先が求める品質に合っているかを判断することが重要です。