2026年9月、川崎市はプラスチック製衣装ケースの水平リサイクル実証を開始しました。粗大ごみとして排出された衣装ケースを分別回収して再資源化し、再生材の品質や有価性を評価する取り組みです。
川崎市によると、こうした衣装ケースの多くはPP(ポリプロピレン)の単一素材で作られており、比較的再資源化しやすいプラスチック製品です。実証期間は9月10日から10月30日までとされています。
同様の取り組みは東京都練馬区でも行われています。練馬区では2024年10月から粗大ごみとして回収したプラスチック製衣装ケースのリサイクルを開始し、2025年度の資源化量は82,140kgに達しました。再使用できない衣装ケースは破砕され、その後、再生プラスチック原料として加工され、新たなプラスチック製品に利用されます。
リサイクル事業者にとって、PP製収納ケース、物流コンテナ、パレットを回収した後は、どのように破砕するか、洗浄が必要か、そして最終的にどのような再生原料にするのかを確認する必要があります。
PP製収納ケース、物流コンテナ、パレットはサイズが大きく、そのまま洗浄設備へ投入するのには適していません。通常は、後工程で扱いやすいサイズまで破砕してから処理します。
硬質プラスチック破砕機を選定する際は、時間当たりの処理能力だけでなく、破砕後のフレークサイズにも注意する必要があります。
フレークサイズに大きなばらつきがあると、その後の搬送や洗浄が不安定になる場合があります。また、金属部品やゴムなどの異物が付着している場合は、原料の状態に応じて、主要設備へ投入する前にできるだけ取り除くことが重要です。
そのため、破砕設備は単独で考えるのではなく、後工程の硬質プラスチック洗浄設備と合わせて検討する必要があります。

すべてのPP廃材に同じ洗浄工程が必要なわけではありません。
例えば、プラスチック製品工場で発生するPPの不良品や生産端材など、比較的きれいな原料であれば、破砕後そのまま次の再生工程へ送れる場合があります。
一方、使用済みの収納ケース、物流コンテナ、パレットなどは、長期間の輸送や保管、屋外使用によって、表面にほこり、泥、ラベル、粘着物などが付着していることがあります。
こうした汚れが再生フレークの品質に影響する場合は、破砕後に洗浄が必要になります。
実際の洗浄条件は、原料表面の汚れ方によって異なります。軽いほこりや泥が中心なのか、ラベルや粘着物が多く残っているのかによって、必要な洗浄レベルも変わります。
PP製収納ケース、物流コンテナ、パレット、ドラムなどの硬質プラスチックでは、すべての原料に同じ設備構成を採用するわけではありません。
実際のプロジェクトでは、原料サイズ、汚染度、必要な処理能力、最終用途を確認したうえで、破砕、洗浄、脱水、乾燥などの設備構成を決めます。
洗浄後のフレークをそのまま再生原料として利用するのか、さらにペレット化するのかによって、必要な脱水・乾燥条件も変わります。
GREENMAXでは、PP・PE製の収納ケース、物流コンテナ、パレット、ドラムなどの硬質プラスチックに対して、原料サイズ、汚染度、処理量に応じた破砕・洗浄設備を構成できます。
硬質プラスチック洗浄機を選定する際は、最初から特定の機種を決めるのではなく、どのような原料を処理するのか、汚染度はどの程度か、時間当たりの処理量はどのくらい必要か、そして最終的にどのような再生原料にしたいのかを先に確認することが重要です。