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フィルム・織袋が止まる原因は「巻き付き」:プッシャー式一軸破砕機で安定運転を作る
2026-03-27

ロールフィルム、織袋、包装繊維——。柔らかくて“絡む”材料は、破砕工程でいちばんトラブルが出やすいカテゴリです。
「刃に巻き付いて停止」「供給が波打つ」「モーター負荷が急上昇」などが続くと、処理量よりも停止時間のほうが支配的になり、現場は回りません。

そこで検討したいのが、**プッシャー式一軸破砕機(RSシリーズ)**です。RSシリーズは、バルクプラスチック、パレット、バット、フィルム、織袋、包装紙、包装繊維などの破砕・リサイクル用途が示されており、特にロール/束ねたフィルムや梱包材、大きく硬い塊、切断されたパイプの細断にも配慮した設計だと説明されています。

なぜフィルム・織袋は詰まりやすいのか(よくある停止パターン)

  • 薄くて長い → 刃に絡みやすい
  • 軽くて舞う → 供給が安定しない
  • 束・ロールで入る → “ブリッジ”が起きて噛まない

単純にパワーを上げるより、「巻き付きにくい機構」と「詰まり時の復帰(保護)」が重要になります。

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RSシリーズのポイント:停止を減らす“現場向け”設計

RSシリーズでは、以下のような考え方が明記されています。

1)反転特性で負荷を逃がし、モーターを保護

回転刃の“反転特性”により、モーターを効果的に保護できる旨が説明されています。
巻き付きや噛み込みが起きたとき、無理に押し切るより“戻して解く”動きが効きます。

2)フィルムの巻き付き防止を意識したナイフロール設計

「特殊なナイフロールデザインにより、フィルムや織りの縛り(巻き付き)を効果的に防ぐ」と記載があります。

3)PLC制御で自動正逆転(復帰しやすい)

PLCプログラム制御で自動的に前後回転でき、安全性・信頼性の向上につながる説明があります。

選定の考え方:処理物で“詰まりの原因”が違う

RSシリーズはフィルムや織袋など幅広い材料が対象に含まれていますが、現場で詰まり方が変わります。

  • ロール/束フィルム中心:巻き付き対策(供給方法・押し込み設計)が最優先
  • 硬質塊も混在:刃・トルク側の余裕が必要
  • パイプ端材:長尺が噛むので投入形状のルール化が効く

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導入前チェックリスト(これだけ揃うと提案が早い)

  1. 処理物の種類(フィルム比率/織袋比率/硬質混在)
  2. 投入形状(ロール、束、ベール、箱詰めなど)
  3. 目標処理量(kg/h)と稼働時間
  4. 異物混入(紙、金属、砂)
  5. 破砕後の用途(洗浄・造粒・圧縮など後工程)

まとめ:フィルム系は「止めない」設計が成果に直結する

 

フィルム・織袋の破砕は、“回転させ続ける”ことが成果です。巻き付き防止の考え方、反転による保護、PLCによる自動正逆転など、停止を減らす仕組みを前提に設備を選ぶと、処理量が安定しやすくなります。